スクール
2024.09.11
痛みに寄り添い感じきる
春本真由美です。
遅くなりましたが7月のお手入れスクールの振り返りです。
土曜クラスのスクール生さんは最初の身体のチェックではいつも素晴らしい感覚でモデルの陶山さんの状態をキャッチされます。
実技は頭まで来ました。
位置的には問題ないのですが指の力がどうしても抜けないようでした。
モデルの陶山さんからは「支えたいという感じがする。」との事でした。
スクール生さんも指が暴走すると言われてました。
座学では、その支えたいに繋がるものが出ていました。
旦那さまでお手入れの練習をされていますが、旦那さまが色々なストレスを抱えておられるので自分の過去の経験を思い出してしまい反応して同情してしまうと言われてました。
辛さがわかるから「辛いやろうなぁ」と同情してしまうと。
スクール生さんは旦那さまが可哀想だとなっていましたが、同情してしまうのは自分の痛みが反応しているということです。
過去の辛かった経験をした子がまだ癒えてないということです。
その時に辛かった子に寄り添って感情を感じきってあげることが必要です。
何度もこのような事をお伝えしているので、スクール生さんもわかっているようですがどうしても同情してしまうと言われてました。
私も何回も何回もそのようなことを経験しています。
人の心配をするよりも自分の内側が痛くて反応しているのだから、まず自分に寄り添う事が必要です。
つい自分を置き去りにして、人の心配をしてしまう所は私もそうでしたので本当によくわかります。
無意識に人の心配ばかりをしてしまうので、相当意識をしないと自分に目を向けられません。
とにかく、まずは自分を大切に扱うこと、自分に寄り添うことです。
ここ最近はずっと体調が悪かったようですが、何故なのか?をちゃんと聞いておられ、変容となれば受け容れ頑張ってスクールに来る選択をされています。
数年前からは考えられない程、すごく強くなった姿を見せてもらっています。
お手入れをするセラピストとしてこれからどのように成長されていくのかとても楽しみだなと思います。
平日クラスのスクール生さんは、実技ではどうしても形にとらわれてしまう所があります。
なので、モデルの陶山さんが感じるのは力が抜けなくて包まれている感じではなく掴まれているように感じるということでした。
陶山さんが身体を触られて感じた事をスクール生さんに伝えていました。
座学では旦那さまがしている事を見て、わかった風になってると感じていたそうですが、今回実技の時に陶山さんに伝えてもらった事で自分もそうだったと気づかれました。
やった気になってる、わかった風になってる。
とても大切な気づきをされました。
知ってる、分かってると出来てるは違います。
知識が沢山ある方なので、頭では分かってるのですが、それが出来ているのか?となると出来てなくて、分かった風の自分になってることに気がつかれたようでした。
自分の内側の声を聞く、自分に寄り添う事が大切だという言葉は知っているのです。
ただ、それをやっているのか?となると出来ていなかったようです。
この方もついつい人のお世話をする事を優先されてしまうので自分が置き去りになりやすいのです。
ですが、この方は自分を置き去りにしてると皮膚の調子が悪くなるというわかりやすい反応を身体がしてくれます。
30年もの間、ずっと肌荒れと向き合って何をしても良くならずここまで来られましたが、本来の自分を生きるための学びを深められ、やらなくていい事をやめられると一気に皮膚の状態が良くなったのです。
お手入れを習い始めて娘さんで練習をされているのですが、娘さんが「小さい頃はお母さんの手が荒れていたから触ってもらう事がなかった。」と言われていて、お母さんにお手入れされてすごく癒されているようでしたのでそれをお伝えしました。
そしたら、号泣されていました。
そして、「こんなことで泣くとは思わなかった。」と言われてました。
「こんなこと」で済ませてしまってることが、他にも沢山あるのかもしれないです。
昔は泣いてる場合ではない、何とか頑張らないと!と自分の痛みは押さえ込んで、前向きに頑張って来られてるので、その時に感じていた悲しみや辛さはそのまんまになっているのではないかなと思います。
こんなこと大したことではないと済ませて来て、痛みを感じきることをしてきてないのかもしれません。
痛みを感じるのはキツイですが、自分の為にしっかり寄り添って感じきってあげてほしいなと思います。
実技では形に囚われてしまって上手く出来なくて泣きそうだったと言われてましたが、旦那さまや娘さんは気持ちよくて爆睡されています。
形は関係なくて、気持ちよく感じてもらえたら良いのです。
素晴らしいセラピストさんですので、もっと自分に自信を持ってお手入れしてもらえたらと思います。